ステラ女学院高等科C3部（以下C3部）の監督が自主制作アニメを製作し話題になっている
川尻将由監督はインタビューのなかでこの作品を
「つまらない萌えアニメ」
と発言していることを知って大変残念な気持ちになった
それをあなたが言ってはおしまいだよ
この作品に真摯に向き合っていた人達に謝って欲しい
本編内の作画はいい加減な気持ちでは絶対につくれないクオリティだというのはすぐにわかる
ここでステラ女学院高等科C3部について個人的なまとめをしたい
ステラ女学院高等科C3部とは
もともとはマンガ作品
それをもとにしたＴＶアニメが2013年にアニメ化
アニメ制作会社はエヴァンゲリオンでおなじみのガイナックス
作品内容は
女子高生とサバゲーの青春劇
非常に相性の良い要素をミックスさせた、いわゆる萌えミリタリー作品
艦隊これくしょんやガールズ＆パンツァーなどヒット作の多いジャンルだ
登場するキャラクターの個性分けも巧みでビジュアルは悪くない
声優陣も牧野由依、沢城みゆき、茅野愛衣、斎藤千和
と強力な布陣だ
だがこの作品は爆死し、クソアニメの烙印をおされてしまった
主人公「大和ゆら」の闇落ち
作品の評価をさげた原因の1つである主人公の闇落ち
主人公の大和ゆらはサバゲーには縁遠い内気な女子高生
だがC3部のメンバーにまきこまれ、なりゆきではじめたサバゲーに没頭していく
次第に勝つ事への執着が強くなり、ゲームにたいしてストイックな姿勢が災いし孤立してしまう
キャラクタービジュアルはいかにも萌え系作品テイストを抑えているのだが
作品内容がそれに似合わないギスギスした展開に発展してしまった
決定打は大和ゆらのゾンビ行為
ゾンビ行為とはゲーム中にエアガンで撃たれたのにもかかわらずゲームを続行してしまう行為であり当然反則。弾がヒットしたプレイヤーはヒット宣言をしゲームから退場をしなければならない
だが主人公の大和ゆらは撃たれたにもかかわらずゲームを続行、試合に勝利してしまう。
大和ゆらの勝ちに拘り自分よがりのゾンビ行為が視聴者に主人公はクズというイメージを作りあげてしまった
萌え系作品のシリアス展開
萌え系作品にとってシリアスなドラマ展開はギャンブルでしかない
C3部はこのギャンブルを大きくはずし作品に悪い影響を与えてしまった
余談だが、本作以外でマンガ原作改変でギスギス展開をおこした作品といえば
「はねバド！」
があげられる
マンガ
ブルーレイ
ネット配信
こちらもマンガからのファンとしては残念な結果だったと思う
アニメの内容自体はアクションアニメーター大活躍のシーンが満載
作画ファンとしては楽しめる作品に仕上がっているのでなんとも複雑な心境である
良質な作画を安定して提供したガイナックス
調子の良いときのガイナックス作画とはいえないがC3部の作画はまったく気にならない
むしろ良好といえる
近年のメカ描写はかならず3DになってしまうなかでC3部の銃器は作画で制作
その努力もあってメカディテールと美少女との相性は問題ないといえる
3D特有の浮いた印象を与えない
作画クオリティはかなり好印象
全13話で目立った崩れもなく安定して走り抜けていく
こういった作画バランスのよさがあまり評価されないのが残念な点だ
個人的には良作ととらえている
正直言うほど悪い作品だとは思えない
主人公の闇落ちも挑戦的な試みだし作画も良好
サバゲー作品といえど温泉に水着
美少女たちのサービスシーンをしっかりおさえた作品づくり
ここまでまじめに作っている印象しかないのだ
ただマンガ原作作品で原作と違う
という点はさすがに評価できないが、それだけでクソアニメ認定は早計すぎる
マンガからのファンにとっては残念な結果となってしまったのは否定しない
川尻将由監督へ
冒頭の内容に戻るがこの作品はあなたのいう
「つまらない萌えアニメ」
とは思えない
少なくとも個人的にはつまらないとは思えなかった
もう少し自分の発言を見直したほうがいいと思う
見ていない人には一度視聴をおすすめする
作画は良好で話は賛否両論あるがアニメとしての出来は悪くない
クソアニメとしてみるというよりかはもっとフラットにみたほうが楽しめる
初見の人に円盤購入はさすがにハードルが高いのでネット配信での視聴をおすすめする
dアニメストア for Prime Video対象作品として視聴が可能なので気になったら見てほしい
サムネの顔が曇っていくとは思えないよなあ
#1 志願兵ハ居ナイノカッ!?
こちらは原作マンガ
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