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響~小説家になる方法~ 最終回 かなり不満

2019-10-13

10月11日発売ビッグコミックスペリオール21号で最終回をむかえた「響」感想

響~小説家になる方法~の最終回を読んだ

かなり不満が残る最後だった
正直なところ打ち切りを疑うレベルの内容

長期連載だったのでこちらの解釈がいたらぬ点も重々あるはずなのだが納得はできない終わりだった

以下ネタバレあり
ご注意を

心残りは椿 涼太郎の存在

一番ひっかかったのは響のそばにずっと寄り添っていた涼太郎の存在だ

最終回では涼太郎の描写は1コマもない
それどころかいままで学生生活や小説をつくりあげてきた人たちの姿がなにひとつとして無い

響という異常な天才に巻き込まれた人たちはしょせんギャラリーでしかないのだ
といわんばかりにさっぱりと捨てきっている

・響に嫉妬するリカ
・響の才能を世に広めるが手を焼く編集の花井
・そして響に執着する涼太郎

いままで響をとりまく人物たちの心象描写を色濃く描いてきたのにも関わらずあまりにたんぱくすぎる終わり方

涼太郎は前々回の話で国際弁護士になることを宣言し将来的に響のたすけになることを誓うのだが
あまりにも物分かりが良すぎると感じた

いつどこにいてもなぜか響のまえにあらわれる執着性
ストーカーじみた言動の数々
響のそばにいられるのは涼太郎しかいないと思わせる異常性があったのだ

それがなんともあっさりと別々の道を歩みはじめた
将来一緒になるとはいえ涼太郎らしくないと言わざるを得ない

響は最後までブレなかった

響は海外へ旅立ちあたらしい生活をはじめていた。
多少まるくなった印象はあるが響は響だった

イギリスで出会うロックバンドのライブをたのしむ響だが
「歌詞はきけたものじゃない」
とバンドマンたちに投げかける

いつもの響だな
と思わせる展開で彼女はどこにいっても自分のスタイルを変えなかった
常に変化しない鋼鉄の芯をもった彼女だがゆえにおもしろみがない
天才的な能力の裏に歪んだ癖をもつような人間のもつ異様さを響にはみせつけてほしかった
作者の描く圧倒的な天才というのは
「天才的な力をもった何があってもブレない人」
という個人的にはおもしろみにかけるマシーンのような天才だった

全話通じて思うことは

最終回をたいした変わり映えのない終わらせ方にすることは
響の異常さはただのわがままにしか映さないことを決定づけてしまったのではないかと思えた

理由は響の小説にたいする情熱や執着心の原動力の裏側がなにも見えてこなかったのだ

個人的には残念な最終回だったといえる
響は最後まで響のスタイルを貫いたわけだが一貫した姿勢を崩さないことにたいしての代償がみえなさすぎる

響の身勝手な行動により電車を止めたことによる多額の賠償金が一番の代償のように思えてしまう
(響の小説の売り上げでペイできるようなのであまり痛みを感じてはいなさそうではあるが・・・)

もう少し毒々しい展開を期待したが予想の何倍も小さくまとまった最期であった

 

響~小説家になる方法~ 最終回が掲載されているスペリオール

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