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【アニメ】セイレンがアマガミほど流行らなかった理由【2期を求む】

爆死と言われてもセイレンの2期を望んでいる人は自分だけではないはず

2019年2月

いまから約10年前に発売された美少女ゲーム「アマガミ
10年経っても色あせないアマガミヒロインたち

その正統なる続編である作品「セイレン」が2年前にアニメ化
しかし、人気がいまいちふるわずアニメは終了してしまった
爆死からの打ち切りという声もきこえてくるセイレンはアニメ放送以降第2期の制作発表は当然のように無い

そんなアマガミストの期待を背負い放送を終了した作品「セイレン」について思うこと

セイレン 参考動画配信サイト一覧

「セイレン」amazon prime videoへ
本記事で取り上げている作品です
見ていない方は視聴してから本文を読んでくれると幸いです

キービジュアル6人のうち3人しか登板がないセイレンはアマガミに追従できない

2年前、ネットにセイレンのアニメビジュアルが公開された
この絵をみたときに

「前作のアマガミ同様各ヒロインにスポットをあてたショートストーリー制になる」
「これは勝てる!」

などと勝手に思う自分がいた

1人あたり3~4話は必要なので2クール制になるだろうと予想した
分割2クールか連続2クールなのか何の根拠もなく自分のなかでは2クールは確定していた

しかし、ふたをあけてみたらキービジュアルのヒロインは6人中3人しか登板がなく
1クール作品として終わってしまった

なんだこれは詐欺じゃないか・・・
いや、ホントは6人分のエピソードをやる予定だったが、なにかしらの事情があって出来なかったのか?
と疑問に思ってしまうレベルの作品展開
なぜこんなことがおこったのか?

致命傷!メインヒロインがバズらなかったセイレン

記念すべき1人目のヒロインは小悪魔系ビッチキャラ 常木耀

・声優は佐倉綾音
・キャラデザ原案はもちろん高山箕犀
・アニメ用のキャデデザは細田直人

これだけで勝ちは確定していたはずだった
しかし、ヒットしなかった

常木耀流行らなかった理由

ヒロイン常木耀は小悪魔系ビッチキャラという設定
しかし、この設定は充分に生かしきれなかった
仕上がった常木耀のヒロイン像はただの不良にしかみえなかったのだ

とくに常木耀が合コンに行こうとするも親にみつかり課外授業に嫌々参加させられるエピソードはいただけない

オタクが求めるビッチヒロインに求める人物像は
一見、ビッチに見えるけど実はしっかり者でまじめ
というギャップである

たとえばアイドルマスターシンデレラガールズの城ヶ崎美嘉

ビッチ系ギャルの見た目だが実は仕事にたいしてまじめであり、貞操観念の強さがうかがえる描写をみせる
このギャップを見せられることによってファンは生まれる

対して常木耀は見た目どおりの尻の軽そうな女
というイメージを植えつけてしまった
完全にキャラ設定の失敗である

2人目のヒロイン、ゲーマーでクールな先輩キャラ宮前透


ゲーマーでクールな先輩キャラの宮前透
声優は下地紫野
あまり聞きなじみのない声優さんだと思う

それもそのはずで、下地紫野さんはギャルゲー作品のメインヒロインを演じることは初めてに近い
彼女にとっても作品にとっても大抜擢だったのだ

声はダウナー系
クールな印象を与える切れ長の目をした宮前透との相性は悪くなかった

だが、それだけではインパクトが弱かった

前作にあたるアマガミに登場するクール系先輩キャラといえば塚原響
声優は淺川悠という名キャスト
同級生の森島はるかとは対極的なサブヒロイン

天真爛漫なラブリー森島に振り回される苦労人という位置づけである塚原響
塚原響がみせる世話焼きな一面が妙に色っぽくクール系先輩キャラとして強力な地位を築いてしまった

前作アマガミとの差別化のためなのか宮前透は塚原響にあった色っぽさが無いのだ
セイレンを視聴しているとどうしても塚原響の影がちらつき透に光があたらなくなってしまった

宮前透は先輩キャラなのだが先輩らしさはあまりなく
どちらかといえば
主人公と幼馴染で性差を意識しなかった2人、だが高校生になってお互いが男女として意識し恋に発展する
といった幼馴染設定のほうが宮前透には勝機があったかもしれない

しかし、幼馴染キャラは別途ヒロインが用意されていたのだ

3人目は王道系幼馴染ヒロインの桃乃今日子


こちらがセイレンにおける幼馴染キャラのヒロイン「桃乃今日子」
前作の桜井梨穂子ポジションといえる
声優はSHIROBAKO(シロバコ)でおなじみの木村珠莉
みゃーもりである。

ストーリーとキャラクター性は可も無く、不可も無く
お話も作画もまずまずのキャラクターに仕上がった。
だがしかし、逆に言うとこれはなんの特徴もないキャラクターともいえる

・悪い要素が目立った常木耀
・個性を発揮できなかった宮前透
・いたって普通の桃乃今日子

耀と透が目立った活躍をしていれば、今日子は地味子キャラとしての地位が確立できる可能性があったのだ。
しかし、前者2人が目立たなかったために地味な今日子が目立つというあまり喜べない結果を残してしまった。

桜井梨穂子は普通だから輝く存在「梨穂子はかわいいなあ!!!!」

ここで思い出してほしい。
アマガミという強力なヒロイン勢のなかにいる梨穂子という存在だ。

一番身近にいると思わせてくれる梨穂子は個性豊かなヒロインに囲まれて個性が発揮するキャラクターなのだ。
絢辻司や七咲逢のようなクセの強い個性をもったキャラクターのなかで
いつも相変わらずの桜井梨穂子
それが梨穂子の持つ「かわいさ」の1つだった

この条件でセイレンを語ると今日子メインで勝負が出来るかというと当然だが不可能

結果3人のメインヒロインは「セイレン」というグラウンドでホームランを打つことなくゲームセットをしてしまったのだ

主人公の魅力に欠けるセイレン VS 魅力しかない主人公橘純一が暴れるアマガミ

前作であるアマガミの主人公である橘純一
ギャルゲー界きっての変態紳士として君臨する男
キャラクター性の光るアマガミヒロインたちをさらに輝かせる名プレイヤーとして作品を彩った

へそやひざ裏にキスをしヒロインたちをドギマギさせる
普通じゃない思考と行動力に大変好感の持てる男役
ヒロインたちは強力な個性を持っていたが最も強力なのは橘純一なのかもしれない
そう認識させてしまう力があった

そのためセイレンの主人公「嘉味田正一」は純一と比べられる対象になってしまった

製作陣は
純一の印象が強すぎたため少々の変態性は評価されない
と考えたのかセイレン本編にも主人公の変態描写を盛り込んできたのだ
だが、その変態シーンの方向性を間違えているのでは?
と視聴者に思わせてしまった一面がある

方向性を間違えたであろうセイレンの主人公

方向性を間違えたのでは?
と思わせるシーンは正一の夢のなかでの妄想だ
トイレ中の正一のところへ耀があらわれる、戸惑う正一を尻目に耀が匂いをかぐ
という描写だ。

妄想シーンとはいえ
そうじゃない
と思ってしまった。
これが男女逆の話ならまだわかる

視聴者はヒロインたちの変態地味た描写を見たいのではなく
主人公が変態行為をして困惑するヒロインの描写を見たいのだ

このトイレシーンを第2話で披露したためにスタートダッシュで完全にコケてしまったのがセイレンという作品なのだ

エロゲーよりもエロい、それがアマガミのキャッチフレーズだ!

変態ヒロインは年齢制限のある作品だけで十分なのだ
過激な作品などいくらでもある
なにもセイレンという王道的美少女作品でやるようなことではない

パッとしない主人公とヒロインの関係性を作ってしまったスタッフはなにもわかってない

と思われても仕方ない展開といえる

高山箕犀デザインとアニメのキャラデザについて

アニメのキャラデザは細田直人
美少女アクションの印象が強いアニメーター
・キディ・ガーランドの5話
・ティアーズ・トゥ・ティアラの14話

など伝説的アクションシーンを担当された実績をもつアニメーターが担当されているので
セイレンの起用は
わかってるな
と素直に思えた

だが、キャラデザ原案の高山箕犀のイラストをアニメ化させるのは大変難しかった
高山箕犀テイストのふわっとした美少女のもつ輪郭がアニメーションに落とし込んだときに殺されてしまったのだ
この現象はアニメの特性上なかなか解決することは難しい問題だ
原案イラストとアニメ絵のギャップ
その狭間に多くの人間が頭を悩ませている

ラノベの表紙絵やパッケージイラストのような絵がアニメで動けばいいのに

っとどうしても夢想してしまう
それがセイレンにもおきてしまった
アニメーター細田直人さんの仕事が悪かったわけではない
だがイラストの雰囲気に近づける努力は関係者一同もっと出来たはずだ
それが絵にあらわれてしまったのは残念でしかないのだ

セイレンの2期をいつまでもまってます

アニメ1期の人気が出たら2期へを製作
それから新ヒロインも出して新作へと展開させていく

という流れも見込めたはずのセイレン
1クールだけで終わるのはさすがにもったいない美少女作品
まだスポットのあたっていないヒロインが3人もいる
三条るいせ」とかどうなるんだろうという気持ちが残ったまま、はや2年

セイレンスタッフのみなさま
自分はセイレン2期をいつまでもまってますよ

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イラストはホントに神がかってる

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